勃起力・持続力

肥満はED(勃起不全)の原因になることの解説

肥満が進行するとEDのリスクが高まる

肥満の人はEDの可能性が高い

肥満とEDは相関関係があるとする研究結果が複数あります。
肥満が進行するとEDのリスクが高まる
参考Bacon CD et al. J Urol, 2006

必ずしも「肥満だからEDになる」とは言えません。
しかし、肥満に関連のある病気はEDの原因になることが判明しています。

肥満に関わる病気がEDの原因になる

糖尿病は勃起不全(ED)の原因になる

糖尿病はEDの原因になります。
EDは糖尿病の合併症として知られていて、糖尿病を患っている男性は、糖尿病を患っていない男性よりも3倍以上EDを発症する可能性があります。(1)

糖尿病は性機能を2つの側面から攻撃します。

糖尿病は血管性EDの原因になる

血管の一番内側、内皮細胞は勃起を起こすのに必要な物質を放出しています。
糖尿病の方は、初期から血管内皮機能障害が起こることが多く、内皮細胞の活動を低下させます。
<

糖尿病病態では、AGEs (advanced glycation endoproducts;グルコースがタンパクと結合し種々の反応(メーラード反応)を経た種々の化合物)、small LDL(後述)、酸化LDL(後述)などが著明に増加し、これが血管の内皮細胞を障害する。
(引用:星薬科大学オープンリサーチセンター)

勃起に大切な物質を放出する内皮の活動が低下した結果、EDを引き起こします。

糖尿病は神経性EDの原因になる

ペニスには、「海綿体神経」という神経が通っており、勃起をするために必要な信号の通り道です。
重度の糖尿病の方は、神経障害を合併症として引き起こすことが多く、自律神経の一つである海綿体神経も影響を受けてしまいます。
<

神経障害は糖尿病の方に最も多い合併症のひとつです。
(中略)
高血糖が続くと、末梢神経の代謝に異常をきたして不必要な物質が溜まってしまったり、神経に栄養を与える血管が傷ついて血流が低下したりすることで、結果として神経の働きも障害されてしまいます。
さらに、神経障害は重篤な病気につながる場合があります。
(引用:国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター)

高血圧は勃起不全(ED)の原因になる

内臓脂肪が多いと高血圧になる

肥満は2つのタイプに別れます。

  • 皮下脂肪型肥満
  • 内臓脂肪型肥満

そのうち内臓脂肪型肥満は高血圧を起こすことがわかっています。(2)

内臓脂肪型肥満は男性に多いのが特徴です。
いわゆるオジサン腹と言われるような、下半身よりお腹が出ている肥満は内臓脂肪型肥満の特徴です。

内臓脂肪型肥満は高血圧を引き起こす

内臓脂肪からはさまざまな化合物が分泌され、体に影響を与えます。
中でも、レプチンやアンギオテンシノーゲンは血圧の上昇効果があるため、
内臓脂肪が多いとその分高血圧の原因となります。

高血圧はEDの原因になる

ペニスが勃起する時、ペニスに多くの血液を送るため陰茎動脈などの血管が緩められます。

しかし、高血圧になると動脈の内腔が狭くなります。
内腔が狭くなると、陰茎に送る血液の量が減ってしまい、勃起不全を引き起こします。

動脈硬化は勃起不全(ED)の原因になる

動脈硬化とは、

動脈の血管が硬くなって弾力性が失われた状態。
内腔にプラークがついたり血栓が生じたりして血管が詰まりやすくなる。
(厚生労働省 eヘルスネット)

ペニスが勃起する際には、ペニスに多くの血液を送るため陰茎動脈などの血管が緩められます。
しかし、動脈硬化で硬くなった血管は十分広がることができず、勃起不全の原因になります。

お決まり文句の「食生活の見直し」「適度な運動」

肥満が原因についてのEDの根本的な解決は「食生活の見直し」と「適度な運動」です。
特別な解決方法はありません。
あったとしても、一時的なごまかしや体に負担をかける方法になるでしょう。

また、重度の場合には、医療機関に相談するようにしてください。

脚注

(1):Diabetes & Sexual & Urologic Problems(米国国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所 2008年12月)

(2):放射線医学県民健康管理センター肥満と血圧の関係